女性起業家さんのホームページを作るお仕事をしていて、ほとんどの方が悩まれるのが「自己紹介の文章の書き方」です。
ホームページを作っている間はスムーズに進むのですが、記事を入れる段階になると、自己紹介が書けずに固まってしまう方がとても多いのです。
実は私も自己紹介を考える時間はとても長いのですが、動けない原因はほぼこの3つにあると思っています。
- 自分のことがよくわからない
- 何から書けば良いかわからない
- どうまとめれば良いかわからない
これらが一気に押し寄せてきて、手が止まってしまわれる方がとても多いです。
ひとつずつ分解していくうちに少しずつ書けるようになるのですが、この自己紹介が書けるようになると、どこに行っても強いです!
ブログやホームページはもちろん、インスタやX(旧ツイッター)やスレッズなどのSNSの自己紹介もスラスラと書けるようになりますよ~!
そんな自己紹介、「書くコツ」さえ押さえればかなり書きやすくなるので、私の場合の例文を添えながら解説していきたいと思います。
まずは「誰の心」をつかみたい?
「さぁ、書くで!」といきなりパソコンやスマホの前で文章を考え始める方がとても多いのですが、ちょっと待って!
Webライター歴7年目になる私でも、書く前はいったん頭の中でモヤモヤしていることをノートに書き始めます。
パソコンが苦手な方は特に、まずはノートとペンを持ってください。
そして「誰の心をつかみたい?」と自分に聞いてみてください。
未来のお客さまですか?それとも知っている誰かですか?ノートに思いついたことをどんどん書いてみてくださいね~!
自分の「どの部分」を見せたいか?
私自身、ここで自己紹介をするならば、「自己紹介が苦手な女性起業家さん」がターゲットです。
もし、息子の小学校の先生に自己紹介をするのであれば、ホームページを作ってWebライターをしている私をアピールすることはなく、料理や電車に乗ってお出かけしている話をメインに自己紹介の文章を書いていきます。
いくつもある自分の立場の「どの部分」を見せたいかによって、書く順番や言葉のテンポ、話の広げ方が決まります。
その人(ターゲット)に向けて「話すように書く」ことで、「この人すごい面白い!」と思ってもらうことができるのです。
ネガティブなことは書かない
親近感や共感を得るために、シンデレラストーリーで不幸な私から幸せな私に大変身する部分を書くことがありますが、初めましての自己紹介で使ってしまうとそのイメージを植え付けてしまうので、避けることが無難です。
第一印象を良くするためにネガティブなことは書かず、「好きなこと」「得意なこと」でまとめましょう。
親近感を得るために失敗エピソードを書くこともありますが、重大事件ではなく、軽めのエピソードで笑ってもらえるものにとどめるようにしましょう。
写真を入れて、ノリノリ(笑)で!
過去の画像フォルダを見て、大好きな写真を何枚か抜き取ります。
「何が好きかわかりません」と言われる女性起業家さんたちも、画像フォルダを見ながら話していると、だいたい何かは出てきます。
そして、楽しかった思い出を話しながら、「好きなこと」や「得意なこと」について話してくださります。
お出かけが好きとか、食べるのが好きとか、なんでも構いません。
そこから話を膨らませて、パスタが好きなのか、うどんが好きなのか、ドライブが好きなのか、電車が好きなのかなど、誰でもできる話題に発展させましょう。
1.誰もがわかるところから自己紹介
それではここから、書く順番どおりに説明していきたいと思います。
「何から書けばいいかわからない」と言われる方がおられますが、まず最初は誰が見てもわかる部分から始めます。
見てわかることから書くと書きやすい
誰とどこに住んでいるか?
子どもはは何歳?
何人家族?
海が近い?山が近い?
どんな仕事をしてきた?
どんな資格を持ってる?
どんな特技がある?
など、「見た目」の書きやすいところから始めるようにすると、冒頭部分の文章に勢いをつけて書くことができるのでテンションが上がります。
経歴や資格は不要?
ときどき「自己紹介に経歴や資格を書く必要はない」と言われる方もおられますが、仕事として自己紹介をしている場合、お客さま信頼していただくために必要です。
ないものを無理に絞り出して書く必要はないですが、もしあるのならば書いておくようにしましょう。
私の場合、今までの経歴をつなげると
- フランスに4年間在住していた元航空会社秘書
- 特別養護老人ホームで勤務していた経験から、両親の介護を22年間続けてきた元保育士
という華やかなものや優しいものも思いつくのですが、今ここで何を伝えたいかを考えた時、
- ホームページ制作27年目、Webライター7年目のマーケティングとSEOライティングが得意な起業コンサルタント
をいちばん伝えなければいけないので、他の経歴はいったん忘れます。
「ここで誰に何をいちばん伝えたいか」を考えてみてください。
ロルバーンのスケジュール帳、使いやすくておススメです!
2.ターゲットに伝えたい「私が得意なこと」は?
先ほどから、誰(ターゲット)に伝えたいかを考えましょうと書いていますが、いちばん伝えたい人(ここでは商品を売りたい人)に向けて「私が得意なこと」を書いてみましょう。
〇〇できる私を見て!
ここでは自分自身が得意として仕事にしていることについて、自信マンマンで思いっきり書いていきます。
そこは自信がないと受け入れられないので、その分野、その仕事が本当に得意で大好きなことだということをアピールします。
どんな時にやりがいを感じるかとか、その仕事を始めた理由とか、自分自身の想いをストレートに伝えます。
資格は?実績は?
お客さまに信用していただくために、資格や過去にいただいた賞や出場した大会などについて書きます。
お客さまが成功して嬉しかったことや、お客さまと一緒に撮っている写真など、仕事に対する熱意をしっかりお伝えしましょう。
3.永遠に語れる「私が好きなこと」は?
仕事に対する想いをしっかりお伝えしたあとは、いちばん楽しい時間について考えます。
趣味やストレス解消、推し活などについて書いてみましょう。
楽しいことで親近感を抱いてもらう
仕事のことを書いて権威性を見せたあとは、思いっきり楽しんでいる姿を見せて親近感を抱いてもらいます。
私の場合、美味しいものやコスメ、お出かけの話なら、どこまでも話せます。
「この人すごい楽しそう!」と思ってもらえたら、「この続き、気になるなぁ」と読み進めてもらえます。
とにかく大好きな「楽しい話」で書き進めてください。
脱線しまくる覚悟でOK
楽しければ正しい文法なんて必要ないと思っています。
何を言っているかわからないぐらいにメチャクチャでも、楽しそうならオッケーなのがブログやホームページの良さだと思っています。
なかなか難しいのですが、面白い文章を書いたモン勝ちなので、私自身も日々研究しています。
4.最後にもう一度、心をつかむには?
最後にもう一度、心をつかむには?
大好きな仕事の話をして、「忘れられない人」になりましょう。
なぜこの仕事をするようになったのか?
どういうことがあって、その仕事を選んだのか?という想いを伝えることで、共感してくださる方は必ずいます。
私の場合、この仕事を選んだ理由は、
「人生でいちばん忙しい、アラフィフ世代の女性が起業しているのをもっともっと応援したいと思ったから」なのです。
「もっとラクに起業していいよ」「毎日集客しなくていいよ」と言いたくて…。
子育てや親の介護、PTAや町内会などの地域活動で、自分のやりたいことを後回しにしながらも起業して夢を持っている人を助けたい。
いろんなバックグラウンドを抱えながら、前向きにがんばっている人を応援したくて、この仕事をするようになりました。
と書くようにしています。
他にも「経済的に自立したかったから」とか「医療ケアが必要な息子がいて外での仕事が難しかったから」などの理由はありますが、それらは自分自身の都合なので、自己紹介には使いません。
ターゲット(伝えたい人)に向かって語りかけられるテーマを選ぶようにします。
ターゲットと見つめる幸せな未来は?
最後に、伝えたい人(ターゲット)と一緒にどんな未来を見つめるのか?を書いてください。
私の場合、海外旅行が好きなので、
「集客を仕組み化して、一緒に海外旅行もステキですよね~!!」
と書いています。
お客さまが自分と一緒にいる未来を想像していただくことで、さらに親近感を抱いてもらえるようになり、「この人と話したい!」と思ってもらえるようになるのです。
誰かひとりに届ける自己紹介を…
通常のライティングでは「ゴールは何か?」が大切になるのですが、自己紹介にはゴール設定は必要ないので、「誰に向けて書くか?」が絶対的な要素になります。
すでにお客さまがおられる方は、「誰かひとり」を頭の中に思い描いて書いても構いません。
不特定多数の人ではなく、ひとりに届く文章を書きたいと思うだけで、ハードルは下がります。
そして、最初から完璧に書こうとはせず、一文字ずつを大切に、何度も書き直して少しずつ調整していきます。
時間がたつと考え方も変わっているので、1年間隔ぐらいで更新していくのがおススメです!
焦る必要はないので、納得のいく自己紹介を作っていってくださいね~!
そんな私の自己紹介はこちらです。ぜひぜひ、参考にしてみてください♪
コメント