アラフィフ起業女性の方とお話ししていると「インスタ集客に疲れました」と言われる方が本当に多いです。
あくまで私の意見ですが、育児や介護、PTAや自治会などの地域活動などでめちゃくちゃ忙しいアラフィフ女性にとって、毎日同じ時間に投稿したり、1日に何度もストーリーズを上げなければいけないインスタ集客は、かなり厳しいと感じています。
私自身、小学校高学年の息子とふたりで暮らしですが、インスタ投稿は3日連続同じ時間にできたら拍手喝采!
リアルな話をすると、今も隣で「メガネがない!」とか「宿題のノート忘れた!」とか大騒ぎです!(笑)
ひとつずつ対応しながら家のこととかお仕事とかしているお母ちゃんたち、ホンマにエラいのよ!(笑)
今日は、そんなインスタ集客とホームページ集客の違いを徹底比較していきたいと思います。
アラフィフ起業女性の皆さんが、少しでもラクに長く起業を続けていくためのヒントになれば幸いです。
ホームページとインスタをお客さま目線で徹底比較!
まず初めに、ホームページ集客とインスタ集客の違いを表にさせてください。
ホームページ | インスタ | |
日本での利用者数 | 9600万人(Google利用者数) | 3200万人 |
客 層 | Googleで検索をした人 | インスタグラムをしている人 |
集客の型 | プル型 ストック型 | プッシュ型 フロー型 |
投稿内容 | 文章と写真 | 写真やデザイン・文章 |
文字数制限 | なし | 2200文字(フィード投稿) |
画像・動画数制限 | なし | 20枚まで(フィード投稿) |
投稿時間 | 不定期 | 毎日同じ時刻(できれば) |
収益化の方法 | ホームページ上で行う 自社商品をセールス 広告収入も | インスタ上ではできない セミナーまたは 公式LINEなどへ誘導 |
アラフィフ起業女性の皆さんが悩まれている、インスタ集客の「毎日投稿」や「デザイン設定」はホームページにはありません。
そして、具体的な疲れに関して言うならば、インスタグラムはスマホ操作がメインですが、ホームページはほとんどパソコンでの作業になるので、目の疲れ具合はまったく違います(笑)
それでは早速、この表について詳しく説明していきたいと思います。
アラフィフ世代における利用者の特徴
アラフィフ起業女性の理想のお客さまのターゲット設定は、同年代または年上の女性と言われる方がほとんどです。
以前の自分をターゲットに設定されている方は、もう少し対象年齢が低くなる場合もありますが、それでも40代女性と言われる方が多いです。
そこで、実際にインスタグラムを使っているアラフィフ、アラフォー世代の女性は何人にひとりぐらいなのでしょうか?
私の周りにいる同世代のママ友を見渡した時、インスタグラムをしているのはふたりにひとりぐらいです。
ただ、フォロワーだけに見える設定にして、知り合いとの連絡や推し活用にされている方が多いのが現状です。
日本での利用者数の違い
日本における集客ツール別利用者数をグラフにしました。
instagramは3200万人なのに対し、Googleは9600万人もの方が利用しています。
さらに、instagramの年代別利用率を見てみると、40代で50%、50代で40%です。
おそらくこの年代でGoogleやYahoo!などの検索エンジンを使わない人はいないのですが、instagramは「見ているだけ」だったり、ひとりで3つ以上のアカウントを持っていたり、個人差も大きいので、実際の利用率はもう少し下がるように思います。
客層の違いとは?
インスタ集客をする場合、ターゲットはインスタユーザーのみになりますが、ホームページ集客をする場合、ターゲットは自分で検索キーワードを入力して、正解に近いことが書いてあると思われるところをクリックしてきた人になります。
のちほど詳しくお話ししますが、プル型・プッシュ型集客と呼ばれる集客のタイプの違いがあり、インスタは流れてきた情報として受動的に、ホームページは自分で検索して見つけた情報を能動的に受け取ります。
集客の型の違い
集客の型にはプル型・プッシュ型、フロー型・ストック型などがあり、集客の特徴によって使い方を変えなければいけません。
向き・不向きで選ぶことも大切ですが、どうすれば多くのお客さまに出会えるか?を考えることが最優先です。
間違ったところで発信を続けることは、いつまでもお客さまに出会えないだけではなく、発信することに疲れてしまいかねません。
プル型・プッシュ型
検索エンジンで自分で調べたホームページやブログなどで能動的に情報を受け取るものを「プル型」、インスタグラムやX(旧ツイッター)のようにタイムラインに流れてくる情報を受動的に受け取るものを「プッシュ型」と呼びます。
タイムラインに流れてきた情報は忘れやすく、自分で検索したものは印象に残りやすいと言われています。
ただ、一瞬でインパクトを与えられるのがプッシュ型の良いところなので、どちらの方法も使えることが理想です。
プル型とプッシュ型の特徴
- プル型
検索エンジンからホームページやブログを探し出して、情報を能動的に受け取るもの。
自発的に見つけたものなので、印象に残りやすい - プッシュ型
インスタグラムやX(旧ツイッター)のように、タイムラインに流れてくる情報を受動的に受け取るもの。
印象に残りにくいと言われているが、インパクトのあるものは、新しい情報としてインプットされやすい。
ストック型・フロー型
ホームページやブログのように、一度書いた記事は消さない限り残り続けていくのが「ストック型」、インスタやX(旧ツイッター)のように、タイムラインで流れていくのが「フロー型」と言われています。
一瞬で閲覧数を上げてバズらせることができるのが、フロー型の特徴で、長い期間をかけてコツコツと積み上げていくことで成果をていくのがストック型の特徴と言われています。
ただ、ストック型でも良いブログ記事を書かなければGoogle検索では表示されず、フロー型でも良い投稿をすれば何か月間も新規の「いいね」を獲得します。
プル型・プッシュ型と同じで、ストック型・フロー型も両方持っていて絡めながら集客していくのが早いと言われています。
私も、お客さまとホームページを作る時は「ブログ更新しました」とインスタやX(旧ツイッター)、公式LINEに流してくださいね~とお願いするようにしています。
ホームページを立ち上げた直後はどうしてもアクセス数が少ないので、SNSと併用しながらホームページを強くしていくのが理想です。
ストック型とフロー型の違い
- ストック型
ホームページやブログのように、コンテンツを積み上げて閲覧数を増やしていくツールのこと
一度書いた記事は消さない限り残り続ける。5年前に書いた記事が読まれていることもある
何度も何度も書き直して、完ぺきな記事を作り上げていくことができる - フロー型
instagramやX(旧ツイッター)のように、タイムラインに流れていくもの
バズらせることで一瞬にして大量の閲覧数を獲得できるのが特徴
書き直しができないのが特徴で、失敗が許されずに時間がかかる
画像数・文字数制限などの比較
インスタ集客をされている方のお悩みで「何を伝えたいのかわからなくなりました」と言われる方がとても多いのですが、理由のひとつにこの「文字数制限」があると考えています。
言いたいことを思いっきり伝えるためにも、ホームページやブログがおすすめです。
インスタグラムの場合
インスタグラムの場合、フィード投稿のキャプションの文字数は、2200文字まで。
最近、画像・動画数は増えて20枚までフィード投稿できるようになりました。
フィード投稿のデザインの中に文字を埋め込む場合はもっと増えますが、表紙とサンクスページだけ作られている方が多いのが、アラフィフ起業女性の特徴です。
2200文字という制限の中に「フォローしてね」や「プロフィールはこちら」、「ハッシュタグ」など、毎回同じ内容をコピペされている方にとっては、想いを伝えるにはとても少ない文字数だと感じています。
そして、あくまで私の意見ですが、アラフィフ女性の場合、スマホで見るキャプションは文字が小さくて見づらいので、ついつい飛ばしてしまいます。
文字の強調(大きさや色、下線など)もできないので、できればキャプションではなく文字投稿するか、リール投稿にすると、読みやすくなります。
話はそれてしまいましたが、見え方や操作のしやすさなどの細やかな心づかいもAIに評価される基準になるので、参考にしていただけると嬉しいです。
ホームページの場合
文字数も画像・動画数も、すべて無制限です。
そして、好きなところに好きなタイミングで写真や公式LINEや販売サイトへのリンクボタンを挿入することが可能です。
文字の強調(大きさや色、下線など)も自由に設定することができ、文字そのものにリンクをつけることもできるので、お客さまがいちばん興味を持たれたところで誘導するように作り上げることが可能です。
LINEで育った今の子たちのように文章を短くすることができないのが、メールで育ったアラフィフ世代の特徴と言われています。
国語で習ったままのような、文章をしっかり書きたい方は特に、ホームページを使って丁寧な言葉で想いを綴る方が読み手に強く訴えかけることができます。
私の中では、どんなことでも思いどおりに言語化できるのが、ホームページのいちばん楽しいところだと思っています。
収益化の方法を比較
最後にいちばん大切な、収益化の方法を比較していきます。
特にインスタグラムでの収益化は難しいと言われていますが、なぜ難しいのかについて、解説させてください。
インスタグラムの場合
インスタグラムで収益を上げるには、
・自分の商品を売る
・広告を扱う企業と提携する「SNSアフィリエイト」
・商品を扱う企業と直接契約する「企業案件」
などがあります。
ただ、インスタグラムはリンクを貼りづらい性質があるため、PRやレビューを書いてストーリーズからリンクを貼っても24時間しか見られません(2024年9月現在)。
そのため、アフィリエイトや企業案件は、フォロワー数が多い人が選ばれることがほとんどです。
また、自分の商品を売る場合にも、インスタグラム内で直接販売することはタブーとされているので、いったん販売サイトやLP(商品を紹介しているランディングページ)、または公式LINEへの登録を促してから収益化につなげます。
インスタグラムはあくまで「集客ツール」という使い方で、セールスや販売には別のツールを使います。
ホームページの場合
ホームページで収益を上げるには、
・自分の商品を売る
・Google広告で収入を得る
・広告を扱う企業と提携する「ブログアフィリエイト」
・商品を扱う企業と直接契約する「企業案件」
などがあります。
インスタグラムとの大きな違いは、初心者でもリンクが貼りやすいことです。
ひとつのホームページで自分の商品を売りながら、Google広告やブログアフィリエイトを実践することも可能なので、もし自分の商品が売れなくても、ブログ内で紹介した商品が売れることで収益化を叶えることもできます。
そして、フォロワー数やアクセス数に関係なく、検索キーワードで上位に上がったひと記事ごとに広告の掲載依頼が来るため、企業からの依頼も受けやすく、アフィリエイトも掲載依頼が来やすくなります。
まとめ
最後に、お客さま目線で言うと、インスタもホームページもどちらもあった方が便利です。
同じアラフィフ起業女性として同業者目線で言うならば、もし、毎日インスタ投稿して集客に悩んでいるのであれば、インスタ投稿の頻度を下げて、ホームページ集客をしてみた方が良いと思います。
女性起業は、半年以上収益が得られなければ疲弊して続けられなくなってしまう人が多いと言われています。
ただ、就職超氷河期を乗り越えてきたアラフィフ世代の人たちは、他の世代の人たちと少し違うと感じているのが正直な感想です。
若い頃から鍛えてきた粘り強さで、いつ何が起きても良いように、しっかり仕組み化しながら、何年先までも続けられるビジネスに育ててくださることを心から願っています。
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